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DNS サーバー エラー の適切な名前解決を…

 
ファイル 215-1.jpg
 
先日からどうも、Windows 10 クライアントマシンに限ってグループ ポリシーが適用されなくて困っていたので重い腰を上げてみた。
 
ドメインに参加・離脱はできるのに、nslookup コマンドとかが出来なかったんだよね…。この時点でDNS参照エラーだと気づく笑
   
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1.現在のドメイン コントローラー側ネットワーク情報から。
 
 - DNS サーバーの完全修飾ドメイン名<FQDN>とIP アドレスを調べる
 - ドメイン コントローラーの完全修飾ドメイン名<FQDN>とIP アドレスを調べる
(ドメイン コントローラーでDNS サーバーを起動していれば2つの情報は同一のはず…)
 - Net View コマンドで共有リソースの確認
   例)Net View \\<ドメイン コントローラー名>
 - 撤去したドメインコントローラーがあれば、その metadata が残っていないか。
   
  ※残っていれば ntdsutil コマンドで metadata cleanup を行う。
https://www.nekoprint.jp/cgi-bin/nekonekodiary/archives/88.html
 
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2.ネットワーク接続設定の確認(基本が大事)
 
 - 優先DNS サーバーと代替DNS サーバーアドレスは正しいか
 - ドメイン コントローラーのIP アドレスは正しいか
 - dcdiag コマンドで DNS サーバーのテスト
   dcdiag /test:dns
  
 ※ このコマンドでDNS サーバーの設定が正常であるかが確認できる。 
 
パーティション テストを実行しています: ForestDnsZones

パーティション テストを実行しています: DomainDnsZones

パーティション テストを実行しています: Schema

パーティション テストを実行しています: Configuration

パーティション テストを実行しています: nekoprint

エンタープライズ テストを実行しています: nekoprint.mobi
テストを開始しています: DNS 
......................... nekoprint.mobi はテスト DNS に合格しました
 
と出ればよい。
  
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3.ネットワーク接続の確認
 
 - Ping でDNS サーバー宛に送信テスト
 - Ping でドメイン コントローラー 宛に送信テスト
  ※それぞれ NETBIOS名とIP アドレスを送信してみる
 - エイリアス名(CNAME)でもPing 疎通が出来るかの確認。
  ※5.でエイリアス名を確認する方法を書いています。
 
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4.DNS サーバーサービスが開始されているかを確認
 
 - コマンドで net start "dns server"
  ※開始していれば、【要求したサービスは、既に開始しています】と表示される。
 
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5.リソース レコードが登録されているかを確認
 
 - DNS 管理コンソールを開いたら【_msdcs.nekoprint.mobi】をクリックし、
  CNAME<xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx._msdcs.nekoprint.mobi>が存在しているかを確認。(プロパティ)
 - CNAME に対して、DNS サーバーの A(Host)レコードが存在しているか
 
ファイル 215-2.jpg
 
ついでにCNAMEを使ってPing を飛ばしてみるとよい。
 例)Ping xxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx._msdcs.nekoprint.mobi
 
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6.DNS サーバーで、動的更新を許可しているかを確認
 
 - 対象ドメイン名の全般タブで【Active Directory 統合】になっているかを確認
 - 【動的更新】ボックスが【セキュリティ保護のみ】になっているかを確認
 
ファイル 215-3.jpg 
 
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7.DNS リソース レコードを登録(コマンド プロンプトで操作)
 
 - net stop netlogon
 - net start netlogon
 - ipconfig /registerdns
 
ファイル 215-4.jpg
   
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8.リソース レコードが登録されたかを確認
 
 ※ 5.と同じことを行う 
 
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9.レプリケーションの実行
 
 - Active Directory サイトとサービスからでもコマンドからでも15分程度待っていてもいい、とにかくレプリケーション!笑
 
※コマンドからレプリケートする場合。(大文字・小文字区別あり)
 repadmin /syncall /d /e /P <レプリケーション元ドメインコントローラー>
 
 
 

※※コマンドの説明※※
repadmin /SyncAll [/adehijpPsS] <宛先 DSA> [<名前付けコンテキスト>]
  /a: サーバーのいずれかが利用不可能な場合は中止する
  /A: <宛先 DSA> の NC すべてについて /SyncAll を実行する
    (<名前付けコンテキスト> を無視する)
  /d: (GUID DNS ではなく) メッセージの DN でサーバーを識別する
  /e: エンタープライズ、クロス サイト (既定: ホーム サイトのみ)
  /h: このヘルプ画面を表示する
  /i: 無限に繰り返す
  /I: サーバーのペアそれぞれについて、同期する代わりに showreps を実行する
  /j: 隣接したサーバーのみ同期する
  /p: メッセージの後にユーザーによる中止に備えて一時停止する
  /P: 変更をホーム サーバーから外へプッシュする (既定: プル)
  /q: 無人モード: コールバック メッセージを表示しない
  /Q: 無人モード: 致命的なエラーのみ表示する
  /s: 同期しない (トポロジを解析してメッセージを生成)
  /S: 初めのサーバー応答チェックをスキップする
    (サーバーがすべて利用可能であると想定)
<名前付けコンテキスト> を省略すると、DsReplicaSyncAll には既定で構成 NC が指定されます。
 
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ファイル 215-5.jpg
 
ここまででとりあえずグループポリシーは適用されるようになった。
 
結局なにが原因でDNS参照が出来なくなってたんだろう。
どこかで変な設定したんだろうか…レプリケーション恐るべしwww