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SYSVOL複製の変更方法…DFS-Rにする

DFS-R移行(SYSVOL複製方法変更)について、ちょっと忘れそうだからメモ。
 
SYSVOL複製(FRS,DFS-R)
 
必要条件 ※2012R2以降はFRS非推奨
・ドメインの機能レベル2008以降
 
①DFS-Rの状態確認
 dfsrmig /getglobalstate

ファイル 208-1.jpg

 
※DFS-R移行がまだ初期化されていません、が表示されるかを確認する
 
②DFS-Rを[開始]状態にする
 dfsrmig /setglobalstate 0
 
※これを行うことによりすべてのDCが[開始]状態に変更されいることを確認する
 
③DFS-Rの状態確認
 
 dfsrmig /getglobalstate
 
④すべてのDCの状態の確認
 dfsrmig /getmigrationstate

ファイル 208-2.jpg
 
⑤DFS-Rを[準備完了]状態にする
※すべてのDCで[開始]状態になってからこのコマンドを入力、実行する
 dfsrmig /setglobalstate 1

ファイル 208-3.jpg

※時間がかかることがある(15分程度~)
 
⑥すべてのDCのイベントビューアで下記のイベントログを確認
 
ID8010・・・移行準備開始を示すイベント
ID8014・・・移行準備完了を示すイベント
 
※移行準備完了すると[%windir%\SYSVOL_DFSR]フォルダーが作成される
 
⑦[リダイレクト]状態にする
 
 dfsrmig /setglobalstate 2
 
⑧すべてのDCのイベントビューアで下記のイベントログを確認
 
ID8015・・・リダイレクト処理開始を示すイベント
ID8017・・・リダイレクト処理完了を示すイベント
 
⑦[削除済み]状態にする
 
 dfsrmig /setglobalstate 3
 
⑧すべてのDCのイベントビューアで下記のイベントログを確認
 
ID8018・・・削除済み処理開始を示すイベント
ID8020・・・削除済み処理完了を示すイベント
 
⑨エラーがないかを確認する
⑩NTFRSサービスが無効になっているかを確認する
ファイル 208-4.jpg
 
 
最後に、ドメイン機能レベルが Windows Server 2008 以上で、SYSVOL の複製を既存の FRS サービスではなく、DFSR サービスを使用する場合にはDFSRで使用するポート【TCP 5722】を開放する
 
具体的には 以下の部分
・Windows Firewall でDFSレプリケーションをDC間で通過させる
  DFS レプリケーション (RPC 受信) 
  DFS レプリケーション (RPC-EPMAP)
 
・IPSECを利用している場合はポート【TCP 5722】をDC間で通過させる